column産業医コラム

【2026年10月】衛生委員会のテーマに使える健康・労働衛生の行事一覧

10月の衛生委員会では、全国労働衛生週間に合わせた健康管理の点検、メンタルヘルスの相談体制、がん検診の受診支援などをテーマにできます。社内周知で終わらず、職場で何を確認し、誰が対応するかまで決めると、日々の健康管理につながります。

この記事では、2026年10月に関係する11の健康・労働衛生行事について、日程、公式情報、職場での活用例をまとめました。人事労務担当者や衛生管理者の方は、自社の課題に合うものを選んでご活用ください。

情報確認日:2026年9月19日。以下の日程は2026年です。年度別の案内と通年の参考資料を区別して掲載しています。精神保健福祉普及運動は9月28日から始まります。

2026年10月の健康・労働衛生行事と日程

行事 期間・日付
全国労働衛生週間 10月1日~7日(準備期間:9月1日~30日)
世界メンタルヘルスデー 10月10日
精神保健福祉普及運動 9月28日~10月4日
体力つくり強調月間 10月1日~31日
がん検診受診率向上に向けた集中キャンペーン月間 10月1日~31日
乳がん啓発月間・ピンクリボン月間 10月1日~31日
骨髄バンク推進月間(造血幹細胞移植普及推進月間) 10月1日~31日
薬と健康の週間 10月17日~23日
脳卒中月間・世界脳卒中デー 月間:10月1日~31日/デー:10月29日
目の愛護デー 10月10日
世界骨粗鬆症デー 10月20日

月間・記念日と、各地の講演会や検診などの個別イベントの日程は異なります。

1.全国労働衛生週間|10月1日~7日

2026年10月1日~7日は全国労働衛生週間です。準備期間は9月1日~30日。働く人の健康を守り、安心して働ける職場環境を整える機会です。

職場での活用例

職場では、健康診断後の受診勧奨や就業上の配慮、長時間労働への対応、化学物質による健康障害の予防などを点検しましょう。衛生委員会で優先課題を一つ選び、担当者と実施期限まで決めると、継続的な改善につなげやすくなります。

公式情報・参考資料

2.世界メンタルヘルスデー|10月10日

10月10日は、こころの健康への理解を深め、必要な支援につながることを目指す世界メンタルヘルスデーです。2026年は、精神的な不調などを経験した当事者の声を、支援の改善に生かすことが重視されています。

職場での活用例

職場では、相談窓口の周知とともに、相談後にどのような支援を受けられるかも伝えておきたいところです。管理職が部下の変化に気づいた際の声かけや、業務量・役割分担を調整する手順も確認しましょう。

公式情報・参考資料

3.精神保健福祉普及運動|9月28日~10月4日

2026年度の精神保健福祉普及運動は、9月28日~10月4日です。精神保健や精神障害への理解を深め、早期の治療、社会参加などを支えるための運動です。

職場での活用例

職場では、こころの不調に対する思い込みを見直し、療養や復職について相談しやすい環境を整える機会にできます。病名だけで働き方を決めず、本人の状態や業務内容を踏まえて必要な配慮を検討することが大切です。

公式情報・参考資料

4.体力つくり強調月間|10月1日~31日

10月は体力つくり強調月間です。スポーツ庁では、2026年度の啓発ポスターを公開しています。

職場での活用例

職場では、休憩中に体を動かす機会を設ける、座り続ける作業を見直すなど、日常に取り入れやすい方法から始めてみましょう。体調や身体機能に応じて参加方法を選べるようにすると、より多くの従業員が取り組みやすくなります。

公式情報・参考資料

5.がん検診受診率向上に向けた集中キャンペーン月間|10月1日~31日

10月は、がん検診の受診を促す集中キャンペーン月間です。厚生労働省の公式ページには、2026年度のキャンペーン案内が掲載されています。検診は、対象年齢や推奨される間隔に沿って受け、精密検査が必要となった場合は、その受診までつなげることが重要です。

職場での活用例

企業では、案内を配るだけでなく、受診時間を確保できるか、予約方法が分かりやすいかも確認しましょう。会社の健康診断に含まれる検査と、別途申し込みが必要ながん検診を整理して伝えると、従業員が行動に移しやすくなります。

公式情報・参考資料

6.乳がん啓発月間・ピンクリボン月間|10月1日~31日

10月は、乳がんについて知り、検診や適切な受診につなげる乳がん啓発月間です。2026年もピンクリボンフェスティバルなどの啓発活動が案内されています。

普段の乳房の状態を知り、変化に気づいたら検診を待たずに受診する「ブレスト・アウェアネス」も伝えたい内容です。

職場での活用例

職場では、検診の案内に加え、検査や治療のために休みを取りやすい運用、治療と仕事の両立に関する相談先を周知しましょう。

公式情報・参考資料

7.骨髄バンク推進月間(造血幹細胞移植普及推進月間)|10月1日~31日

10月は骨髄バンクなどへの理解を深める月間です。厚生労働省では「造血幹細胞移植普及推進月間」として、骨髄・末梢血幹細胞・臍帯血による移植を紹介しています。

職場での活用例

企業では、ドナー登録に関する情報提供とあわせて、提供を希望する従業員が相談できる窓口や、通院・入院に対応する休暇の扱いを確認する機会にできます。登録や提供は本人の意思を尊重し、希望する人を支える仕組みを考えましょう。

公式情報・参考資料

8.薬と健康の週間|10月17日~23日

2026年の薬と健康の週間は、10月17日~23日です。薬の適切な使用と、薬剤師の役割について理解を深める週間です。

職場での活用例

職場では、服薬と仕事の両立をテーマにできます。運転や機械操作を行う人には、服用中の薬の注意事項を医師・薬剤師に確認するよう案内しましょう。交替勤務で服薬時間に困る場合なども、自己判断で変更せず相談につなげることが大切です。

公式情報・参考資料

9.脳卒中月間・世界脳卒中デー|10月1日~31日・10月29日

10月は脳卒中月間、10月29日は世界脳卒中デーです。日本脳卒中協会では、2026年度の啓発ポスターなどを公開しています。

職場での活用例

職場では、突然の顔や手足の麻痺、ろれつが回らない、言葉が出ないといった症状と、疑ったらすぐに119番通報する対応を共有しましょう。本人を一人で帰宅させず、救急要請につなげることが重要です。

公式情報・参考資料

10.目の愛護デー|10月10日

10月10日は目の愛護デーです。日本眼科医会では、啓発資料や各地の関連行事を案内しています。

職場での活用例

職場では、パソコン作業中の休憩、画面の位置、照明や映り込みを見直す機会にしましょう。製造・建設現場などでは、作業に適した保護めがねを使用できているかも確認したい点です。目の健康を、作業環境と保護具の両面から考えてみてください。

公式情報・参考資料

11.世界骨粗鬆症デー|10月20日

10月20日は世界骨粗鬆症デーです。骨粗鬆症は、骨の量や質が低下し、骨折しやすくなる病気です。

職場での活用例

職場では、骨の健康に関する教育と、転倒しにくい環境づくりを組み合わせて取り組めます。床の滑りや段差、照明、履物などを点検し、従業員の体力づくりと職場環境の改善を並行して進めましょう。

公式情報・参考資料

衛生委員会で、担当者と確認時期まで決める

取り上げる行事は、自社の課題に合わせて選びましょう。例えば、がん検診の案内が従業員に届いていないなら、案内方法と受診時間の確保を確認します。こころの相談窓口が知られていないなら、連絡方法と相談後の流れを伝えます。

衛生委員会では「今月行うこと」「担当者」「次に確認する時期」を決めておくと、周知した内容を実際の対応につなげやすくなります。翌月には、対応できたことと残った課題を確認し、取り組みを続けていきましょう。

株式会社WHCでは、福岡市・北九州市を中心に、産業医活動を通じて企業の健康管理を支援しています。健康診断後の対応、メンタルヘルス対策、職場環境の改善など、衛生委員会で見つかった課題を日々の運用につなげるお手伝いをしています。

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